お知らせ

なぜ私は定期的に旅に出たくなるのか?

 

 

自然の中で「自然体」を取り戻すということ

 

「なぜ私は、定期的に旅に出たくなるんだろう?」

ふと、そんなことを考えることがあります。

別に、どこかへ行かなければならない理由があるわけではありません。

仕事が嫌になったから逃げたい、というわけでもない。

それでも、ある程度の日常が続くと、どこかへ出かけたくなる。

特に、自然のある場所へ行きたくなるのです。

海でもいい。

山でもいい。

普段とは違う景色の中に身を置きたくなる。

以前は、それを単純に「リフレッシュしたいから」だと思っていました。

でも、最近は少し違うように感じています。

毎日同じ生活をしていると、感覚が鈍くなる

毎日の生活には、決まった流れがあります。

起きる。

仕事をする。

食事をする。

家に帰る。

眠る。

また次の日が来る。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

むしろ、安定した生活には安心があります。

ただ、同じことを繰り返していると、いつの間にか自分の感覚に気づかなくなることがあります。

何を見ても、いつもの景色。

いつもの道。

いつもの音。

いつもの匂い。

そうしているうちに、身体が何を感じているのかを、あまり意識しなくなっている。

そんなことがあるのではないでしょうか。

だから私は、ときどき日常から離れたくなるのかもしれません。

旅先では、普段感じないものを感じている

旅に出ると、普段とは違うものが目に入ります。

同じ日本の中でも、場所が変われば風が違う。

空気の匂いも違う。

道の感触も違う。

海が近ければ潮の匂いがする。

山へ行けば、木々や土の匂いを感じる。

普段なら気にも留めないような音が聞こえてくる。

そうすると、不思議なことに、

「自分はこんなものを感じていたんだな」

と気づくことがあります。

旅先で特別なことをしているわけではありません。

ただ歩いているだけ。

景色を見ているだけ。

風に当たっているだけ。

それなのに、普段は意識していなかった感覚が戻ってくる。

私は、ここに旅の意味の一つがあるのではないかと思っています。

自然に触れることで「自分の感覚」に気づく

自然に癒やされる。

自然の中にいるとリラックスできる。

そういうコトバはよくあります。

もちろん、そう感じる人もいるでしょう。

私自身も、自然の中に身を置くと、普段とは違う感覚になることがあります。

ただ、それを単純に「自然にはこういう効果がある」と決めつけたいわけではありません。

私が旅を通して感じているのは、

普段意識していなかった自分の感覚に気づきやすくなる

ということです。

風を感じる。

匂いを感じる。

足元を感じる。

遠くの景色を見る。

そうやって感覚に意識が戻ってくると、頭の中だけで考えていた自分が、少し身体へ戻ってくるように感じる。

自然が何かをしてくれるというより、

自分自身が、自分の身体に気づくきっかけを与えてくれる。

私には、そんな感覚があります。

自然 → 感覚 → 身体 → 自然体

考えてみると、これは私が普段から大切にしていることにもつながっています。

自然に身を置く。

すると、普段とは違う感覚に気づく。

感覚に意識が向くと、身体を感じる。

身体を感じると、頭の中だけで考えていた状態から少し離れる。

そして、自分の感覚から離れすぎていたことに気づく。

その先にあるのが、

「自然体に戻る」ということなのかもしれません。

自然体というのは、いつもリラックスしていることではないと思います。

いつも穏やかで、何の悩みもない状態でもありません。

仕事をするときには緊張することもある。

頑張ることもある。

疲れることもある。

それでも、

自分の身体や感覚から離れすぎていない。

私は、それも自然体の一つなのではないかと思っています。

旅が終わっても、その時間はなくならない

そして、旅にはもう一つ面白いところがあります。

旅が終わって家に帰れば、また日常が始まります。

仕事もある。

いつもの生活も戻ってくる。

だから、旅先で感じたことも、その場限りで終わってしまうように思います。

でも、実際にはそうでもありません。

テレビを見ていると、以前訪れた場所が映ることがあります。

「あ、ここ行ったことがある」

そう思う。

その瞬間、旅先で見た景色や、そのとき感じた風、歩いた道などが少しだけ蘇ってくる。

すると、

「自分は、ここへ行ったことがあるんだな」

と、なんとも言えない感覚になる。

それは大げさな自信ではありません。

でも、自分の人生の中に、

「自分は確かに、あの場所にいた」

という記憶が残っている。

その記憶が、日常を生きる自分を少し肯定してくれることがあります。

そして、

「またどこかへ行ってみようかな」

と思える。

それが、明日からの小さな活力になることもあります。

私は、旅の価値は「その場でリフレッシュすること」だけではないのだと思っています。

旅の記憶が、その後の日常にも残っていく。

それもまた、旅から受け取るものなのかもしれません。

自然体を取り戻すために、毎回旅に出る必要はない

ここまで書いておいてですが、

自然体を取り戻すために、毎回旅行をする必要はありません。

日常の中でも、自分の身体に戻る時間を持つことはできます。

窓を開けて風を感じる。

少しだけ外を歩く。

立ち止まって、足の裏を感じる。

深く考える前に、今の呼吸を感じてみる。

「今日は身体が重いな」

「少し疲れているな」

そんなことに気づくだけでもいい。

大切なのは、

自分の感覚を置き去りにしないこと。

忙しくなると、私たちは頭で物事を処理することが増えていきます。

仕事のこと。

予定のこと。

これからのこと。

そうやって考えているうちに、身体がどう感じているのかが後回しになる。

だから、ときどき身体へ戻る。

旅は、そのきっかけの一つなのだと思います。

身体との付き合い方を、もう一度考えてみる

私は「身体から人生を見直す」ということを大切にしています。

身体は、単なる乗り物ではありません。

疲れたときには疲れを感じる。

緊張すれば身体もこわばる。

安心すれば、少し力が抜けることもある。

そうした身体の変化に気づいていくことで、

「今の自分は、どんな状態なんだろう?」

と、自分自身を見直すことができます。

自然の中へ行くことも、その一つ。

そして、日常の中で身体を感じることも、その一つ。

どちらも、

自分の感覚へ戻るための時間

なのだと思います。

もし、身体との付き合い方をもう少し知りたい方は、公開講座・体験授業で、身体について学ぶところから始めてみるのも一つの方法です。

また、

「最近、自分の身体の感覚から離れている気がする」

「日常の中で、自分に戻る時間を持ちたい」

という方には、心身再調律セッションという選択肢もあります。

何かを無理に変えるのではなく、

今の身体を感じる。

身体との距離を少し取り戻す。

そこから、自分自身との付き合い方を見直していく。

そんな時間です。

自然体とは、「自然の中にいること」だけではない

旅に出ると、普段とは違う風を感じます。

普段とは違う匂いを感じます。

そして、自分が普段どれだけ多くの感覚を置き去りにしていたのかに気づくことがあります。

だから私は、定期的に旅に出たくなるのかもしれません。

自然の中に身を置くことで、

自然を感じる。

自然を感じることで、

自分の感覚に戻る。

自分の感覚に戻ることで、

身体に戻る。

そして、

自然体を取り戻す。

旅そのものが目的なのではなく、

その先にある「自分に戻る時間」が、私には必要なのだと思います。

そしてそれは、遠くへ行かなくても始められる。

今日は少しだけ立ち止まって、

「今、私は何を感じているだろう?」

と、自分の身体に尋ねてみてください。

それだけでも、日常の中で自然体へ戻る小さな一歩になるかもしれません。

 

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