鍛えることと、ゆるめること。疲れが抜けないときに見直したい身体のバランス

頑張っているのに疲れが抜けない。そんなとき、必要なのはさらに鍛えることだけでしょうか?体重が100kgに迫ったことをきっかけにランニングを始め、18kg減量した経験と、膝を痛めて寝返りも打てなくなった経験から、鍛えることと身体をゆるめることのバランスを考えます。
鍛えることと、ゆるめること。疲れが抜けないときに見直したい身体のバランス
「身体を鍛えること」と「身体をゆるめること」
この二つは、正反対のことのように感じるかもしれません。
身体を鍛えるには、ある程度の負荷をかける必要があります。一方で、身体をゆるめるには、力を抜き、休ませる時間も必要です。
では、どちらが大切なのでしょうか。
私は、心身をゆるめることを仕事にしています。
ところが、自分自身の身体と向き合うなかで、鍛えることの必要性も実感してきました。
そして、鍛えることに意識が向きすぎた結果、身体が思うように動かなくなった経験もあります。
その経験から考えるようになったのが、鍛えることと、ゆるめること。そのどちらかに偏るのではなく、今の自分の身体に何が必要なのかを知ることの大切さです。
今回は、私自身の経験を振り返りながら、身体との付き合い方について考えてみたいと思います。
体重が100kgに迫り、ランニングを始めた
私は、身体をゆるめることの大切さを伝える仕事をしています。
日々の生活や仕事でこわばった身体に目を向け、力を抜くことや、身体が安心できる時間を持つことの意味を伝えてきました。
ただ、そんな私自身が、ゆるめることに偏っていた時期がありました。
気づけば、体重は100kgに迫っていたのです。
「これではいけない」
そう感じた私は、ランニングを始めました。
走ることを習慣にし、少しずつ身体を動かすようになりました。
その結果、体重は18kg落ちました。
この経験を通じて、私は改めて、身体を鍛えることの意味を実感しました。
身体を動かすことには、それまでとは違う自分の身体に出会うきっかけがあります。
できなかったことができるようになる。
少しずつ距離を伸ばせるようになる。
自分の変化を感じられる。
そうした経験は、身体に向き合ううえで大きな意味を持っていました。
だから私は、鍛えることそのものを否定するつもりはありません。
むしろ、身体を動かすことや、適度な負荷をかけることが必要な場面は確かにあると思っています。
ただ、私の場合は、そこからもう一つの経験へと進んでいくことになりました。
頑張って走り続けた先で、身体が動かなくなった
ランニングを続けるうちに、私は走る頻度や距離を増やしていきました。
走れるようになると、もう少し走りたくなる。
距離が伸びると、さらに先を目指したくなる。
身体を鍛えることに手応えを感じるほど、頑張ることに意識が向いていったのです。
しかし、その過程で膝を痛めました。
痛みが強くなり、寝返りすら打てなくなったことがあります。
身体を鍛えようとしていたはずなのに、日常の何気ない動作さえ難しくなってしまった。
これは、私自身にとって大きな経験でした。
もちろん、膝の痛みにはさまざまな要因が考えられます。ランニングだけが原因だったと断定することはできません。
ただ、私自身の経験を振り返ると、走る距離や頻度を増やしていくなかで、頑張ることに意識が向きすぎていたのではないかと思うのです。
「もっと走れるようになりたい」
その気持ちは、決して悪いものではありません。
けれども、目標に意識が向いていると、今の身体がどういう状態なのかを見落としてしまうことがあります。
走れるから、もっと走る。
頑張れるから、もっと頑張る。
その繰り返しのなかで、身体が必要としている休息や、負荷を見直すことが後回しになっていなかったか?
今になって、そんなことを考えます。
身体を鍛えることと、身体の声に耳を傾けることは、別々の話ではない。
この経験から、私はそう考えるようになりました。
なぜ、私は身体をゆるめることを仕事にしているのか
現代の生活では、頑張ることや、力を入れることが求められる場面がたくさんあります。
仕事を進める。
責任を果たす。
目標を達成する。
家族や周囲の人を支える。
そうした役割を担っていると、自然と気を張る時間も増えていきます。
そして、頑張ることが当たり前になると、力を抜くことを忘れてしまう場合があります。
疲れていても、もう少し頑張る。
身体が重くても、予定をこなす。
休んでいる間も、次にやることを考えている。
そんな日々が続くと、身体がこわばっていることや、呼吸が浅くなっていることにさえ、気づきにくくなることがあります。
だからこそ、私は身体をゆるめる時間が必要だと考えています。
ただし、ゆるめることさえすれば、すべてが解決するという話ではありません。
身体を動かすことが必要なときもあります。
体力をつけることが必要なときもあります。
反対に、負荷を増やすよりも、いったん立ち止まって身体を休ませることが必要なときもあります。
大切なのは、どちらか一方を正解にすることではありません。
頑張ることが必要なときもあれば、力を抜くことが必要なときもある。
その違いに気づくためにも、まずは今の自分の身体がどのような状態なのかを知ることが大切なのだと思います。
鍛えるか、ゆるめるか。大切なのは今の身体を知ること
身体を鍛えることと、身体をゆるめること。
この二つに、全員に当てはまる決まった割合があるわけではありません。
年齢や体力、日々の仕事、生活環境、疲労の程度によっても、必要なものは変わってきます。
例えば、普段あまり身体を動かしていない人には、無理のない範囲で身体を動かすことが必要かもしれません。
一方、仕事でも運動でも頑張り続けている人には、負荷を増やすよりも、休息を確保することや、身体のこわばりに気づくことが大切な場合もあります。
だからこそ、自分に問いかけてみてほしいのです。
「今の自分は、もっと身体を動かしたいのだろうか」
「それとも、少し休ませる必要があるのだろうか」
「疲れが抜けないのに、さらに頑張ろうとしていないだろうか」
すぐに答えが出なくても構いません。
まずは、自分の身体の状態に目を向けてみる。
それだけでも、身体との付き合い方を見直すきっかけになります。
私は、身体を鍛えることも、ゆるめることも、どちらも大切だと考えています。
ただ、その目的は、いつも頑張り続けられる身体をつくることだけではありません。
必要なときには動き、必要なときには休む。
自分の状態に気づきながら、その時々に合った選択ができること。
それもまた、身体と上手に付き合うということではないでしょうか?
身体をゆるめる感覚を、実際に確かめてみる
頭では「身体をゆるめることも大切だ」とわかっていても、実際に力を抜くことは意外と難しいものです。
普段から頑張ることに慣れていると、休んでいるつもりでも身体には力が入っていたり、気持ちが落ち着かなかったりすることがあります。
そんなときは、知識として理解するだけでなく、自分の身体がどのように感じるのかを確かめてみることも一つの方法です。
ゆかいさぽーとのホットストレッチは、身体を無理に変えようとするのではなく、身体をゆるめる時間を持ち、自分の身体の感覚に目を向けるきっかけとして活用していただくものです。
大切にしているのは、施術者が一方的に身体を変えるという考え方ではありません。
身体が安心できる環境のなかで、今の自分の身体がどのように感じられるのかを確かめていくこと。
そして、身体との付き合い方を見直すきっかけにしていただくことです。
もちろん、感じ方や変化には個人差があります。
それでも、いつも頑張ることに意識が向いている方にとって、自分の身体に目を向ける時間は、普段とは違う視点を得る機会になります。
もっと頑張る前に、自分の身体に目を向けてみる
体重が100kgに迫ったことをきっかけにランニングを始め、18kg減量した。
その一方で、走る頻度や距離を増やしていくなかで膝を痛め、寝返りさえ打てなくなった。
この経験を通して、私は鍛えることの意味と、頑張り続けることの難しさを、身をもって考えることになりました。
そして、身体をゆるめることを仕事にしている今も、鍛えることと、ゆるめることの両方が必要だと考えています。
大切なのは、どちらか一方に偏ることではありません。
今の自分の身体は、何を必要としているのだろう?
もっと頑張ることなのか?
少し負荷を減らすことなのか?
それとも、まずは身体のこわばりに気づき、ゆるめる時間を持つことなのか?
その答えは、いつも同じとは限りません。
だからこそ、周囲の基準や目標だけで判断するのではなく、自分の身体の状態にも目を向けてみてください。
身体を鍛えることも、ゆるめることも、自分の身体と付き合っていくための大切な選択肢です。
そして、その選択をするための出発点は、今の自分の身体を知ることなのだと思います。
もっと頑張らなければ、と考える前に。
一度、自分の身体に目を向けてみませんか?
ホットストレッチを通して、身体をゆるめる感覚を確かめてみたい方は、ゆかいさぽーとの「ホットストレッチ」のご案内をご覧ください。
自分の身体を知ることから、身体との付き合い方を見直す時間を始めてみてください。
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